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定例学習会

 
知的な宗教的要求に応える定例学習会。
現代社会における仏教・宗教の問題に真剣に取り組みます。
[1]仏教講座:第1土曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[2]真宗講座:第2月曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[3]仏教と生命倫理:第4水曜13:00~15:30(9月・12月・3月は休み)

[1] 仏教講座(東アジア仏教史論) 2024年4月~2025年3月の予定

  講師:岡本一平(慶應義塾大学非常勤講師)
  (2024/3/16 更新)                 
1土曜  13:00~15:30 (但し、9月・1月・3月は休み)  
 
  本仏教講座の目的は、前年に引き続き中国を中心にした東アジアにおける仏教思想の歴史を学習することにあります。
  中国は、後漢の時代からインド・西域からもたらされた仏典を漢語に翻訳し始め、おおよそ元代まで約1000年以上も
 翻訳事業を続け、東アジア仏教圏=漢語訳仏教圏の中心になりました。中国の周辺諸国(韓国・日本・ベトナム)では、
 これら漢語訳仏典に加えて、中国で撰述された仏典を手本にして独自にブッダの教えを解釈してゆくことになります。
  ただ従来の東アジア仏教に対する見方は、日本の仏教各宗派の観点を東アジアに投影したものがほとんどです。そこで
 一旦視点を日本から中国に移して、東アジアの仏教思想の動向を考えたいと思います。
  だいたい講義1時間半、質疑応答1時間くらいを目安にしています(質問しなくて聴講だけでも問題ないです)。仏教に
 関心のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。また講義と直接関係なくとも、仏教に関することであれば何で
 も質問してください。一緒に学んでゆきましょう。
  本講座は五年目になりますが、新しく参加する方をお待ちしています。話はだいたい 1回 につき 1テーマです。

開催日時

2024年
・4月6日(土)13:00~15:30
・5月4日(土)13:00~15:30
・6月1日(土)13:00~15:30


・7月6日(土)13:00~15:30
・8月3日(土)13:00~15:30
・9月は休み
・10月5日(土)13:00~15:30
・11月2日(土)13:00~15:30
・12月7日(土)13:00~15:30
2025年
・1月は休み
・2月1日 (土)13:00~15:30
・3月は休み

[2]真宗講座(『教行信証』講読) 2024年4月~2025年3月の予定

講師:渡辺頼陽(光西寺住職)
(2024/3/16 更新) 

 2024年度の真宗講座についてお知らせします。本講座では前年度から親鸞聖人の主著である『教行信証(『顕浄土

真実教行証文類』)』を読んでおります。今年度もこの続きを読んでゆくことになります。

 この『教行信証』とは六巻(1.教巻 2.行巻 3.信巻 4.証巻 5.真仏土巻 6.化身土巻)からなる著作で、浄土真宗

の教義体系が示されたものです。ですから、これを読み通し理解すれば、聖人の説かれた浄土真宗の教えとその道筋

が明らかとなる訳です。今年度は 行巻 の終わりから読んでゆき、いよいよ同書の〈核心〉ともいうべき 信巻 に進

んでゆくこととなります。単なる〈お勉強〉に留まらない、自身の信念やものの見方を問う体験になるはずです。

ふるってご参加ください。

  さて本講座の日程ですが、昨年度と同じく各月の第2月曜日(13:00~15:30)に行います。講座の進行

 スタイルは、テキストを輪読し、随時、確認や質問やコメントを行うというものです。別に気の利いたことを言う必

 要はありません。参加者それぞれ居心地の良いよう過ごして頂き、思うところがあれば質問・コメントを頂ければ

 と思います。

 最後に本講座の参加資格についてです。本講座はテキストを直に読むことを重視としておりますので、『浄土

宗聖典――注釈版 第二版』  教学伝道研究センター編, 1988, 本願寺出版社.(5200円)をご購入いただかなく

てはなりません。また現代語訳として『浄土真宗聖典 顕浄土真実教行証門類――現代語版』  浄土真宗本願寺派

総合研究所編, 2000, 本願寺出版社.(1600円)もご購入いただく必要があります。

 少しお金がかかりますが、身銭を切ってこそ身が入るということもございます(笑)。また、昨今の高度な(そして

往々にして浅薄な)情報化社会において、数年に亘る、血肉化するような読書体験は貴重かつ贅沢なものであります。

もし講座への参加を決められたうえで、上記の書籍が手に入らないという方がおられましたら、光西寺にご連絡

下さい( 042-522-3413)。

開催日時

2024年
・4月8日(月)13:00~15:30
・5月13日(月)13:00~15:30

・6月10日(月)13:00~15:30
・7月8日(月)13:00~15:30
・8月12日(月)13:00~15:30
・9月は休み
・10月14日(月)13:00~15:30
・11月11日(月)13:00~15:30
・12月9日(月)13:00~15:30
2025年
・1月は休み
・2月10日(月)13:00~15:30
・3月は休み

[3]仏教と生命倫理(現代の生老病死) 2024年4月~2025年3月の予定

講師:渡辺(寿台)順誠(光西寺前住職)
(2024/3/16 更新)
 
  仏教は〈いのち〉をどう考えるのか?

   「仏教と生命倫理――現代の生老病死――」の講座では、昨2023年度から「仏教の生命観」をテーマにしています。
  テキストとしては日本仏教学会編『仏教の生命観』(平楽辞書店、1990)所収の論文を用いています。この本には、原始
  仏教、アビダルマ仏教、中観仏教、唯識仏教、密教、天台宗、浄土教(浄土宗・浄土真宗)、日蓮宗、禅宗及びその他(日
  本の庶民・仏教以外のインド思想)の生命観に関する論文が収められていますが、昨年度の講座案内では、本書の中から
  「毎回2・3の論文を私(寿台)が紹介して議論をする予定」と記しておきました。しかし、一年やってみて分かったことは、
  「毎回2・3の論文を」読むことなど、どだい無理な話だったということです。結局、曲がりなりにも目を通せたのは、一年
  間で3つの論文に過ぎませんでした。なぜそうなったのかというと、それは以下の二つの理由によります。

  ① 第一に、テキストを理解しながら読むには、(私自身も含めて)本講座の参加者には圧倒的に仏教学の基礎知識が足りて
   いないということがあります。例えば、2023年度、最後に目を通した論文は「アビダルマ仏教における生命観――命根の
   研究――」(加藤宏道)という題名のものでしたが、まずもってこの「アビダルマ」や「命根」という言葉の意味が分から
   ないのです。実際、参加者にはこうした用語をまったく初めて見る人もいます。それに、そもそも本講座はみな初心者であ
   るという前提で進行することにしています。そこで、そうした専門的な文言が出てくるたびに、ごく初歩的・辞書的な意味
   を確認しながら話を進めることにしましたので、読める分量は限られざるを得ませんでした。

  ② 第二に、もともと本講座は、生命倫理の諸問題(人工妊娠中絶・生殖補助医療・出生前診断・着床前診断、少子高齢化・
   介護・認知症・無縁社会、病名や余命の告知・闘病生活・移植医療・再生医療、脳死・終末期医療・安楽死・尊厳死・
   看取り・終活・葬送儀礼等)はいわば「現代の生老病死」に関わるもので、仏教に課された応用問題であるとして、2021
   年度から始めたものですので、仏教教義の問題だけをやっていればよいわけではないということがあります。ですから、
   年9回の講座のうちの何回かは参加者から「現代の生老病死」に関わる問題を提起していただくことにしています。実際、
   2023年度も2・3回、テキストから離れて、参加者各人が抱えておられる問題を提起していただいて議論をするという機会
   を持ちました。本講座が「仏教と生命倫理」である限り、そうした機会を持つことは不可欠です。その分、テキストを読む
   時間は限られたものにならざるを得ない、ということがあるわけです。

   以上のことから、2024年度は「毎回2・3の論文を」読むというような無謀なことはやめて、上記テキストの中から「中観
  仏教」に関するものだけに絞って読む(そして、翌2025年度に「唯識仏教」のものを読む)ことにしたいと思います。また、
  今後は以上の ①(仏教教義を学ぶこと)と ②(生命倫理の諸問題について考えること)を、できる限り関連づけるようにし
  たいと思っています。かつて真宗大谷派において近代真宗教学を打ち建てた人の一人である曽我量深について、「赤表紙と新
  聞の間」を生きた人だと評されたことがありました。「赤表紙」とは、その表紙が赤いことから、大谷派では浄土真宗聖典を
  そう呼んでいました。そして「新聞」とは時代の現実問題を指す言葉です。本講座では、それに倣って仏教と生命倫理の間を
  つなぐことを試みたいと思います。この試みに多くの方が参加されますよう、お願い致します。





開催日時

2024年
・4月24日(水)13:00~15:30
・5月22日(水)13:00~15:30
・6月26日(水)13:00~15:30
・7月24日(水)13:00~15:30
・8月28日(水)13:00~15:30
・9月は休み
・10月23日(水)13:00~15:30
・11月27日(水)13:00~15:30
2025年
・1月22日(水)13:00~15:30
・2月26日(水)13:00~15:30
・3月は休み
 
宗教法人光西寺
住職 渡邉頼陽
〒190-0021
東京都立川市羽衣町3-20-16
TEL.042-522-3413
FAX.042-524-7788
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