定例学習会
現代社会における仏教・宗教の問題に真剣に取り組みます。
[1]仏教講座:第1土曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[2]真宗講座:第2月曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[3]仏教と生命倫理:第4水曜13:00~15:30(9月・12月・3月は休み)
[1] 仏教講座(東アジア仏教史論) 2023年4月~2024年3月の予定
開催日時
2023年 ・4月1日(土)13:00~15:30 ・5月6日(土)13:00~15:30 ・6月3日(土)13:00~15:30 ・8月5日(土)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月7日(土)13:00~15:30 ・11月4日(土)13:00~15:30 ・12月2日(土)13:00~15:30 | 2024年 ・1月は休み ・2月2日 (土)13:00~15:30 ・3月は休み |
[2]真宗講座(『教行信証』講読) 2023年4月~2024年3月の予定
2023年度の真宗講座についてお知らせします。本講座では前年度から親鸞聖人の主著である『教行信証(『顕浄土真実教行証文類』)』を読んでおります。今年度はこの続きを読んでゆくことになります。
この『教行信証』とは六巻(1.教巻 2.行巻 3.信巻 4.証巻 5.真仏土巻 6.化身土巻)からなる著作で、浄土真宗の教義体系が示されたものです。ですから、これを読み通し理解すれば、聖人の説かれた浄土真宗の教えとその道筋が明らかとなる訳です。今年度は行巻の途中から読んでゆきます。始まってすぐの箇所ですから、途中参加でも容易に追いつきます。ふるってご参加ください。
さて本講座の日程ですが、昨年度と同じく各月の第2月曜日(13:00~15:30)に行います。講座の進行スタイルは、テキストを輪読し、随時、確認や質問やコメントを行うというものです。別に気の利いたことを言う必要はありません。参加者それぞれ居心地の良いよう過ごして頂き、思うところがあれば質問・コメントを頂ければと思います。
最後に本講座の参加資格についてです。本講座はテキストを直に読むことを重視としておりますので、『浄土真宗聖典――注釈版 第二版』 教学伝道研究センター編, 1988, 本願寺出版社.(5200円)をご購入いただかなくてはなりません。また現代語訳として『浄土真宗聖典 顕浄土真実教行証門類――現代語版』 浄土真宗本願寺派総合研究所編, 2000, 本願寺出版社.(1600円)もご購入いただく必要があります。
少しお金がかかりますが、身銭を切ってこそ身が入るということもございます(笑)。また真宗の信仰を真面目に考えるものにとって、『教行信証』は時間やお金をかける甲斐のある書物であるはずです。もし講座への参加を決められたうえで、上記の書籍が手に入らないという方がおられましたら、光西寺にご連絡下さい(☎ 042-522-3413)。
開催日時
2023年 ・4月10日(月)13:00~15:30 ・5月8日(月)13:00~15:30 ・6月12日(月)13:00~15:30 ・7月10日(月)13:00~15:30 ・8月14日(月)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月9日(月)13:00~15:30 ・11月13日(月)13:00~15:30 ・12月11日(月)13:00~15:30 | 2024年 ・1月は休み ・2月12日(月)13:00~15:30 ・3月は休み |
[3]仏教と生命倫理(現代の生老病死) 2023年4月~2024年3月の予定
仏教は〈いのち〉をどう考えるのか?
「仏教と生命倫理――現代の生老病死――」 の講座では、2023年度からしばらく 「仏教の生命観」 をテーマにしたいと思います。テキストとしては 日本仏教学会編『仏教の生命観』(平楽辞書店、1990) 所収の論文を用いたいと思っています。
この本は、「仏教の生命観」を共通課題として開催された日本仏教学会の1989年度学術大会における28の研究報告を収めたものです。当時この学会でこうしたテーマ設定がなされたことには、「脳死・臓器移植」が大きな問題になっていたことが影響していたようです。そもそも日本における「生命倫理」自体が、脳死・臓器移植問題から出発したと言うこともできます。 「日本生命倫理学会」 が発足したのも同時期(1988年)のことでした。従って、この論文集を読むことには、今改めて「日本における仏教と生命倫理」というテーマを考えるにあたり、その議論の出発点に立ち返って再考し、そこから今後問うべき新たな課題を引き出すという意義があるわけです。
この本に収められている諸論文は、原始仏教、アビダルマ仏教、中観仏教、唯識仏教、密教、天台宗、浄土教(浄土宗・浄土真宗)、日蓮宗、禅宗及びその他(日本の庶民・仏教以外のインド思想)の生命観に関するものに分類することができますので、本講座ではこうした分類に沿う形で数年かけてこの本を読んでいこうと思います。毎回2・3の論文を私(寿台)が紹介して議論をする予定ですが、さしあたり初回は、脳死・臓器移植問題の歴史(日本における生命倫理の始まりと展開)を確認した上で、本書の総論である玉城康四郎「脳死を視野に入れての仏教の生命観」という論文を読みたいと思っています。また、この講座では以上のテキストを読むのとは別に、適宜、参加者に生命倫理に関する諸問題(人工妊娠中絶・生殖補助医療・出生前診断・着床前診断、少子高齢化・介護・認知症・無縁社会、病名や余命の告知・闘病生活・移植医療・再生医療、脳死・終末期医療・安楽死・尊厳死・看取り・終活・葬送儀礼等)について報告していただく機会も設ける予定です。詳しくは初回に説明します。関心のある方は、どうぞ積極的にご参加ください。
最後に以上のテキストとは別に、「仏教の生命観」「仏教と生命倫理」に関する日本語文献を、以下に【参考書】として挙げておきたいと思います。
【参考書】 木村文輝『生死の仏教学――「人間の尊厳」とその応用』法蔵館2007;信楽峻麿『仏教の生命観』法蔵館1994;寿台順誠『現代の生老病死を考える――信仰と学問の場をつなぐ生命倫理』22世紀アート2022;武田龍精編『仏教生命観からみたいのち』法蔵館2005;田代俊孝『やさしく語る仏教と生命倫理』法蔵館1999、田代俊孝『親鸞の生と死――デス・エデュケーションの立場から』法蔵館2004〔増補新版〕;玉城康四郎『生命とは何か――ブッダをとおしての人間の原像』法蔵館1993;中野東禅『中絶・尊厳死・脳死・環境――生命倫理と仏教』雄山閣出版1998;鍋島直樹『親鸞の生命観――縁起の生命倫理学』法蔵館2007、鍋島直樹『仏教と生命倫理の架け橋』法蔵館2008。
開催日時
2023年 ・4月26日(水)13:00~15:30 ・5月24日(水)13:00~15:30 ・6月28日(水)13:00~15:30 ・7月26日(水)13:00~15:30 ・8月23日(水)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月25日(水)13:00~15:30 ・11月22日(水)13:00~15:30 | 2024年 ・1月24日(水)13:00~15:30 ・2月28日(水)13:00~15:30 ・3月は休み |