定例学習会
現代社会における仏教・宗教の問題に真剣に取り組みます。
[1]仏教講座:第1土曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[2]真宗講座:第2月曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[3]仏教と生命倫理:第4水曜13:00~15:30(9月・12月・3月は休み)
[1] 仏教講座(東アジア仏教史論) 2025年4月~2026年3月の予定
開催日時
2025年 ・4月5日(土)13:00~15:30 ・5月3日(土)13:00~15:30 ・6月7日(土)13:00~15:50 ・7月5日(土)13:00~15:30 ・8月2日(土)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月4日(土)13:00~15:30 ・11月1日(土)13:00~15:30 ・12月6日(土)13:00~15:30 | 2026年 ・1月は休み ・ 2月7日(土) 13:00 ~ 15:30 ・3月は休み |
[2]真宗講座(『教行信証』講読) 2025年4月~2026年3月の予定
2025年度の真宗講座についてお知らせします。本講座では親鸞聖人の主著である『教行信証(『顕浄土真実教行証文類』)』を読んでおります。今年度もこの続きを読んでゆくことになります。
この『教行信証』とは六巻(1.教巻 2.行巻 3.信巻 4.証巻 5.真仏土巻 6.化身土巻)からなる著作で、浄土真宗の教義体系が示されたものです。ですから、これを読み通し理解すれば、聖人の説かれた浄土真宗の教えとその道筋が明らかとなる訳です。昨年度から 信巻 を読み始めました。まだ〈序文〉を読み終えて少し進んだという具合です。途中で生じる様々な疑問について、あれこれと話しながらの、ゆっくりとした〈道行き〉です。ですから、途中からであっても、まだまだ間に合います。真宗教義について、そしてこれを信仰しながら日々を生きるということについて考え語りたい方は、心配したり構えたりせずに、楽な気持ちで新たにご参加下さい。
さて本講座の日程ですが 各月の第2月曜日(13:00~15:30)に行います。講座の進行スタイルは、テキストを輪読し、随時、確認や質問やコメントを行うというものです。
最後に本講座の参加資格についてです。本講座はテキストを直に読むことを重視としておりますので、『浄土真宗聖典――注釈版 第二版』 教学伝道研究センター編, 1988, 本願寺出版社.(5200円)をご購入いただかなくてはなりません。また現代語訳として『浄土真宗聖典 顕浄土真実教行証門類――現代語版』 浄土真宗本願寺派総合研究所編, 2000, 本願寺出版社.(1600円)もご購入いただく必要があります。
少しお金がかかりますが、身銭を切ってこそ身が入るということもございます(笑)。また、昨今のスピード化社会において、数年かけてゆっくりと血肉化するような読書体験をすることは貴重かつ贅沢なものでありましょう。皆さまのご参加をお待ちしております。
もし講座への参加を決められたうえで、上記の書籍が手に入らないという方がおられましたら、光西寺にご連絡下さい(☎ 042-522-3413)。
開催日時
2025年 ・4月14日(月)13:00~15:30 ・5月12日(月)13:00~15:30 ・6月9日(月)13:00~15:30 ・7月14日(月)13:00~15:30 ・8月11日(月)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月13日(月)13:00~15:30 ・11月10日(月)13:00~15:30 ・12月8日(月)13:00~15:30 | 2026年 ・1月は休み ・2月9日(月)13:00~15:30 ・3月は休み |
[3]現代の生老病死(仏教と現代の諸問題)2025年4月~2026年3月の予定
2021年度~2024年度の4年間、私は「仏教と生命倫理――現代の生老病死」という題名で講座を開いてきました。これは、生殖補助医療や出生前診断(生)、超高齢社会や認知症(老)、臓器移植や再生医療(病)、脳死や安楽死・尊厳死(死)といった生命倫理の諸問題が「現代の生老病死」に関わるものであり、仏教に課された応用問題であるとして始めたものでした。
しかし、この4年間、講座への参加者といろいろ議論を進めるうちに、「現代の生老病死」として取り上げるべき事柄は、必ずしも「生命倫理」の問題だけではないということが明らかになってきました。この間には、コロナ禍がしだいに落ち着いてきたのと入れ替わるようにして、ロシアのウクライナ侵略やイスラエルのパレスチナに対するジェノサイド等、またしても戦争と差別の問題が深刻化してきました。そして、そうした世界の無法状態を、トランプの政権復帰によって、アメリカが支える構図(大国支配の構図)が明らかになってきました。21世紀は「人権や環境の世紀」にしたいという人類的悲願とは裏腹に、今世紀も「新たな戦争と差別の世紀」になってしまいそうです。その中で「民主主義国」と言われる米欧諸国においてさえ、まさに民主主義自体が危機に瀕しているということがあります。こうした世界状況の課題にも、仏教者はやはり「現代の生老病死」の問題として取り組むべきだと思います。
それから、この講座では、例えば『高瀬舟』(森鷗外)、『楢山節考』(深沢七郎)や『すばらしい新世界』(オルダス・ハクスリー)など生命倫理でよく取り上げられる文学作品を題材にして話を進めることがありました。文学作品には(生命倫理に限らず)およそ人の「生老病死」に関わるあらゆる問題を、深く考える上で有効なものが多いと思います。そこで、この際、より広く「仏教文学」と言い得る作品を題材にして、現代の諸問題を深く掘り下げることもしてみたいと思うに至りました。
以上のことから、新年度より講座名を「現代の生老病死――仏教と現代の諸問題」と変更し、生命倫理に限らず広く現代の諸問題を取り上げることにしたいと思います。そして、本講座では参加者に問題提起をしていただいて話し合うこともしてきましたが、今後は各人が問いかけてみたい問題を、より一層自由に出していただける場にしていきたいと思います。
2025年度、私自身は、「三島由紀夫生誕100年」を記念して「三島由紀夫と仏教」、また「昭和100年」を記念して「昭和歌謡と仏教」というテーマで、特に「戦後日本」を問い直してみたいと思っています。具体的には、参加者と相談しながら、順次、以下のような問題を取り上げていく予定です。
⑴三島由紀夫と仏教――①『豊饒の海』における唯識仏教の問題
②三島由紀夫『金閣寺』と水上勉『五番町夕霧楼』『金閣炎上』の比較
⑵昭和歌謡と仏教―――①昭和歌謡ブームと仏教:五木寛之における艶歌と仏教
②仏教歌謡の主流としての和讃
実りある議論ができればと思っておりますので、皆さんの積極的な御参加をお待ちしております。講座の詳細につきましては、初回に改めて示すことにします。参加者の方々にも自分が報告・発表してもよいと思われるような問題があれば、いろいろ出していただければと思います。
開催日時
2025年 ・4月23日(水)13:00~15:30 ・5月28日(水)13:00~15:30 ・6月25日(水)13:00~15:30 ・7月23日(水)13:00~15:30 ・8月27日(水)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月22日(水)13:00~15:30 ・11月26(水)13:00~15:30 | 2026年 ・1月28日(水)13:00~15:30 ・2月25日(水)13:00~15:30 ・3月は休み |