定例学習会
知的な宗教的要求に応える定例学習会。
現代社会における仏教・宗教の問題に真剣に取り組みます。
[1]仏教講座:第1土曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[2]真宗講座:第2月曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[3]仏教と生命倫理:第4水曜13:00~15:30(9月・12月・3月は休み)
現代社会における仏教・宗教の問題に真剣に取り組みます。
[1]仏教講座:第1土曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[2]真宗講座:第2月曜13:00~15:30(9月・1月・3月は休み)
[3]仏教と生命倫理:第4水曜13:00~15:30(9月・12月・3月は休み)
[1] 仏教講座(東アジア仏教史論) 2021年4月~2022年3月の予定
講師:岡本一平(慶應義塾大学非常勤講師)
(2022/4/3 更新)
第1土曜 14:00~16:30 13:00~15:30 に変更(但し、9月・1月・3月は休み)
本年度の仏教講座は、昨年度に続き東アジアの仏教思想の歴史についてお話いたします。
現在は中国の浄土思想の学習に力を入れていて、浄影寺慧遠(じょうようじえおん、523~592)撰『観無量寿経義疏』(略称『観経義疏』)を読んでいますが、今年は併せて『無量寿経義疏』(『大経義疏』)も読みたいと考えています。『観経義疏』は『観無量寿経』、『大経義疏』は『無量寿経』のそれぞれ現存最古の註釈書(解説書)です。主に『観経義疏』は中国の北宋代まで影響を与え、『大経義疏』は新羅に影響を与えます。
日本人には浄影寺慧遠はあまり馴染みがありませんが、東アジア仏教思想史の〈起源〉に位置づけられる方で、彼は仏教の枠組を多く創り、それらは国や宗派を超えて今でも利用されています。また慧遠撰『大乗義章』20巻は仏教の一大叢書で、東アジア最大量を誇ります。
また講義と直接関係なくとも、仏教に関することであれば何でも質問してください。一緒に考えましょう。本講座は4年目になりますが、新しく参加する方をお待ちしています。話はだいたい一回につき一テーマです。仏教のテーマは幅広いので、興味を持ったらそこから学びを始め、様々なテーマ繰り返し考え続けることが大切です。
だいたい講義1時間半、質疑応答1時間くらいを目安にしています(質問しなくて聴講だけでも問題ないです)。仏教に興味のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。光西寺までご連絡ください。
開催日時
2022年 ・4月2日(土)14:00~16:30 ・5月7日(土)13:00~15:30 ・ 講師体調不良のため急遽、休講とします。代替 日については後にお知らせします。 ↑・6月18日(土)13:00~15:30 (6/4 の講義の振替講座となります。) ・7月2日(土)13:00~15:30 ・8月6日(土)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月1日(土)13:00~15:30 ・11月5日(土)13:00~15:30 ・12月3日(土)13:00~15:30 | 2023年 ・1月は休み ・2月4日(土)13:00~15:30 ・3月は休み |
[2]真宗講座 2021年4月~2022年3月の予定
講師:渡辺頼陽(光西寺住職)
(2022/3/20 更新)
2022年度の真宗講座についてお知らせします。本講座では今年度から親鸞聖人の主著である『教行信証(『顕浄土真実教行証文類』)』を読んでゆきます。この『教行信証』は六巻からなる著作で、浄土真宗の教義体系が示されたものです。ですから、これを読み通し理解すれば、聖人の説かれた浄土真宗の教えとその道筋が明らかとなる訳です。
ただし、この著作を読み通すことは簡単ではありません。なぜかというと、この著作がそれなりに長いものであることに加え、様々な経論の引用からその論旨を示そうとするものであるためです。実はこの著作における親鸞聖人自身の言葉はそれほど多くありません。聖人自身の言葉による親切なガイドを期待すると肩透かしを喰うこととなります。ですから各巻冒頭に示されるその構成の意図を、長く続く引用文を読み進めてゆく際に常に思い出すようにしないと、〈林立〉する引用文の中で〈迷子〉になってしまうのです。
そこで本講座では〈迷子〉にならぬよう、〈地図〉と〈つえ〉を用意して、『教行信証』を読み進めてゆくこととします。ここで〈地図〉といっているのは、簡単で適切な入門書です。そして〈つえ〉とは現代語訳です。簡単な入門書を読むことで、私たちは『教行信証』という〈山〉全体のイメージを一度捉えます。さらに現代語訳を参照することで、実際に読み進めてゆく際の体力や気力を節約できます。こうすることで、本講座の参加者は『教行信証』という〈山〉全体を、様々な仕方で理解できるようになるでしょう。
さて本講座の日程ですが、昨年度と同じく各月の第2月曜日(13:00~15:30)に行うこととします。また、講座の進行スタイルについてですが、これは進行しながら決めてゆこうと思います。
最後に本講座の参加資格についてです。本講座はテキストを直に読むことを旨としておりますので、お持ちでない方には『浄土真宗聖典――注釈版 第二版』(教学伝道研究センター編, 1988, 本願寺出版社)をご購入いただかなくてはなりません。また入門書として『教行信証入門』(石田瑞麿, 1989, 講談社)を、現代語訳として『浄土真宗聖典 顕浄土真実教行証門類――現代語版』( 浄土真宗本願寺派総合研究所編, 2000, 本願寺出版社)もご購入いただく必要があります。
少しお金がかかりますが、身銭を切ってこそ身が入るということもございます(笑)。また真宗の信仰を真面目に考えるものにとって、『教行信証』は時間やお金をかける甲斐のある書物であるはずです。もし講座への参加を決められたうえで、上記の書籍が手に入らないという方がおられましたら、光西寺にご連絡下さい(☎ 042-522-3413)。
長い道のりになると思われますが、実り多い読書体験となるよう努めてゆくつもりです。ふるってご参加ください。
開催日時
2022年 ・4月11日(月)13:00~15:30 ・5月9日(月)13:00~15:30 ・6月13日(月)13:00~15:30 ・7月11日(月)13:00~15:30 ・8月8日(月)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月10日(月)13:00~15:30 ・11月14日(月)13:00~15:30 ・12月12日(月)13:00~15:30 | 2023年 ・1月は休み ・2月13日(月)13:00~15:30 ・3月は休み |
[3]仏教と生命倫理(現代の生老病死) 2021年4月~2022年3月の予定
講師:渡辺(寿台)順誠(光西寺前住職)
(2022/3/20 更新)
生命倫理の問題はいわば「現代の生老病死」に関わるもので、仏教に課された応用問題だと思います。2022年度の「仏教と生命倫理」では、以下のように、「仏教的生命倫理」の意義(序論)を述べた後、関連する文学作品などを通して、「現代の生老病死」の諸問題について(但し「病→老→死→生」の順で)考えたいと思います。(なお、パワーポイント等を使用して話を進める関係上、場合により本堂で行うこともありますので、その点ご注意ください。)
開講日 | テーマ | 内容 | |
2022年 4月27日 | 序論 | 「仏教的生命倫理」の意義 | 生命倫理の諸問題を「無明→……渇愛→……生→老(病)死」という因果関係(縁起)において見ることのもつ意義について述べる。 |
2022年 5月25日 | 現代の病 | 「闘病」の起源と展開 | 「闘病」という言葉の起源とされる小酒井不木(医学者・探偵小説家)の『闘病術』(1926)等を読む。 |
2022年 6月22日 | 現代の「闘病記」を読む | 前回の「闘病」の意義を踏まえて、現代の「がん闘病記」を(余裕があれば、がん以外の「闘病記」も)読む。 | |
2022年 7月27日 | 現代の老 | 深沢七郎「楢山節考」再考 | 「楢山節考」(1956)が、高齢化の中で「老いの決着」を示す作品として読まれてきたことについて考える。 |
2022年 8月24日 | 老から死(安楽死願望)への筋道 | 橋田壽賀子『安楽死で死なせて下さい』(2017)等を題材に、「超高齢社会における老苦」について考える。 | |
2022年 10月26日 | 現代の死 | 森鷗外の安楽死観 | 日本における安楽死物の出発点として、「高瀬舟」(1916)等の鷗外の関連する作品を読む。 |
2022年 11月23日 | 吉村昭の死生観 | 森鷗外を尊敬した吉村昭の関連する作品(特に医療物)を通じて、吉村の死生観について考える。 | |
2023年 1月25日 | 現代の生 | 生殖革命のもたらすもの(リベラル優生学)の是非 | 「中絶」から「生殖補助医療」(人工授精・出生前診断等)の歴史を概観し、生殖革命の問題について考える。 |
2023年 2月22日 | 「生殖」を主題とする現代の作品を読む | 帚木蓬生『エンブリオ』(2002)・村田紗耶香『消滅世界』(2015)等、「生殖」を主題とする現代の作品を読む。 |
※以上の日程で講座を進めますが、各回のテーマに即した形で報告や問題提起をしたいことのある参加者には、
一定の時間をとって話をしていただくようにしたいと思っていますので、希望者は遠慮なく申し出て下さい。
開催日時
2022年 ・4月27日(水)13:00~15:30 ・5月25日(水)13:00~15:30 ・6月22日(水)13:00~15:30 ・7月27日(水)13:00~15:30 ・8月24日(水)13:00~15:30 ・9月は休み ・10月26日(水)13:00~15:30 ・11月23日(水)13:00~15:30 ・12月は休み | 2023年 ・1月25日(水)13:00~15:30 ・2月22日(水)13:00~15:30 ・3月は休み |